浅野撚糸株式会社 | マネージメントオフィス桜田
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浅野撚糸株式会社

岐阜県の安八町に、浅野撚糸株式会社という会社があります。

織布の前工程で糸をねじり合わせ、強度や機能、あるいは風合いを高めるという撚糸業は、繊維産業全体の海外移転に伴い、国内では長期に亘って苦境にあえいでいます。

同社も、2000年代に入って受注が激減したため、一時は廃業寸前まで追い込まれたといいます。

しかしながら、「下請けとして世界一クレーム代を払ってきた」という意地を支えに、2003年、社長は独自商品の開発を決意します。

2年間で約4000点を試作し、偶然も重なって、繊維間にすき間を持たせた「魔法の糸」が誕生します。

これを老舗タオルメーカーのおぼろタオル(津市)とのコラボ(協業)で高級タオルに仕上げたものが同社の「エアーかおる」です。

商品のセールスポイントは、「ボリュームがあるのに軽く、吸湿性は一般品の約2倍、しかも乾きやすく、洗濯を繰り返しても毛羽落ちが少なくて柔らかい」です。価格は、32cm×120cmタイプが消費税別で1600円からとけっして安価ではありません。

発売月の2007年6月には50枚しか売れず、不発に終わります。しかし、社長は諦めずに訪問営業を続け、展示会にも出展し続けます。

これが専門家の目にとまり、テレビ通販で紹介されて大ヒットします。

その後、細糸を使ったより柔らかい「ベビマム」、太糸仕様の「ダディボーイ」、吸湿性をさらに2割高めた「XTC(エクスタシー)」、消臭効果を加えた「デオなでしこ」など、品揃えを拡大します。

売上も順調に増え、2014年末には累計で270万本を超え、タオルの売上が全体の半分を占めています。

小生が考えたこの会社(サイト)の成功要因は以下の通りです。

独自商品の開発を決意

■数多くの試作品にチャレンジ(約4000点)

他社とのコラボ(協業)

地道な営業で(訪問営業、展示会出展)

新商品の開発

本業の撚糸加工業でも存在感が増してきており、うまく「シナジー(相乗効果)」が出ている事例と言えます。