ライフスタイルアクセント株式会社 – マネージメントオフィス桜田
ECサイトについて

ライフスタイルアクセント株式会社

熊本市の中央区にライフスタイルアクセント株式会社という会社があります。老舗婦人服店のご子息として育った創業者が2012年に設立した会社です。

ECサイト名は「ファクトリエ」で、日本初の「ファクトリーブランド専門店」であり、ビジネスモデルの骨格は以下の3点となっています。

■工場と顧客をインターネット通販でダイレクトに結び付ける

■OEMではなく、工場独自のブランドとする(生産量の半分を買い取る)

■一流ブランドに負けない品質の商品を3分の1の価格で提供する

アパレル製品の国産比率は年々低下していて、2009年には4.5%まで落ち込み、繊維産業は「絶滅危惧種」とまで言われていました。

このような状況下、アパレル商品に囲まれて育っ た創業者は、

■世界ブランド(の下請け)をやっている工場を見つけて連携する

■OEMではなく、企業の自助努力も求めて工場独自のブランドとする

という構想を思い描きます。

夜行バスを使って全国200以上の工場を回ったといいます。その中から最初に同意が得られた協力工場がシャツファクトリー「HITOYOSHI」で、この工場では、昨年度、数年ぶりに新卒を3人採用しているそうです。

現在では、協力工場も10社を超えており、トレンチコートを手掛ける工場では、「10万円の商品百着が1週間で完売になった」という成功事例も出てきています。

サイトの売上は2014年度で5,000万円を達成しています。

小生が考えたこの会社(サイト)の成功要因は以下の通りです。

■ファクトリーブランドという新しい事業コンセプトを打ち出した

■そのブランド品をネット販売で消費者に直接売るというビジネスモデルを構想した

■世界に通用する技術を有する協力工場のネットワークを作り上げた

適正価格(仕入原価の倍までの範囲)を設定した

■商品の価値を伝え、値段には理由があることを説明している(製造工程の公開

自社を「ファッションで世界に出ていく日本のオンリーワン企業」と位置付け、5年後のビジョンは100億円を描いています。30歳を過ぎたばかりの経営者の、何とも頼もしいビジョン構想力に敬服しています。