株式会社カスタネット
京都市の南区に、株式会社カスタネット(資本金1,000万円、従業員10名)という会社があります。
平成13年に、大日本スクリーン製造株式会社の退職型社内ベンチャー制度に合格した現社長が法人組織として創業した会社です。
社名の由来は、「カスタマー」と「ネットワーク」の合成で、企業理念には、打てば響く「カスタネット」のように事業を拡げていきますと宣言されています。(企業理念は他にも2つ宣言されています)
初めは文房具の販売からのスタートでしたが、15周年を迎えた現在、カスタネットストア(通販サイト)を見ると、オフィス家具や専門工具、あるいはギフトの物品販売まで、商品点数は100万点を超えています。まさに企業理念通りに、ビジネスを展開してきたことが窺えます。
この会社(サイト)のもう1つの特徴は、「社会貢献活動」を重要視していることです。
詳細については、「小さな企業のCSR報告書」(CSR JAPANのアクセスランキング:2012年2位、2013年3位)として公開されています。
経営的には、「社会貢献活動」のコスト負担もあって、必ずしも十分な利益は上げられていないようですが、各種の展示会にも積極的に参加していますので、全国的に認知度が高まっています。
小生が考えたこの会社(サイト)の成功要因は以下の通りです。
■企業理念の重要性を認識していた(松下幸之助氏の影響)
■いち早く「ネット販売」(BtoB)のビジネスモデルを構築した
■創業時(赤字経営)の段階から「社会貢献活動」を開始した
■書籍(2冊)を出版して社長の知名度を高めた
■「ネット販売」(BtoC)にも進出した
■商品点数を増やし、「ロングテール」販売を可能にした
■各種の展示会に出展して会社(サイト)の認知度を高めた
アマゾンの登場で一躍有名になった「ロングテール」戦略ですが、この会社(サイト)はそれ以前から取り組んでいたことになります。この「ロングテール」については、次回の「お役立ち情報」で解説します。