ハーマンモデル
「ハーマンモデル」とは、ノーベル賞科学者ロジャー・スペリーの右脳・左脳理論などをもとに、GEの能力開発センター所長であったネッド・ハーマンがビジネス向けに開発した、人間のタイプ分け(「利き脳」)の手法です。
☆「利き脳」について
「ハーマンモデル」では、人間には、無意識に自然体で活用する「利き腕」や「効き目」があるように、人間の思考にも自然に使っている「利き脳」があり、この「利き脳」がその人の思考の特性を決めるとしています。
確かに、各人の思考の特性(=「利き脳」による思考の好み)は、その人のコミュニケーションや、意思決定、問題解決、マネジメントスタイルなど、あらゆることに影響を及ぼすと思われます。
☆ハーマンの「全脳」モデル
ハーマンの全脳モデルは、端的に言えばスペリーの「右脳左脳モデル」と、マクリーンの「三位一体脳モデル」をドッキングさせたものです。右脳(右側)か左脳(左側)か、大脳の新皮質(上側)か辺縁系(下側)かで、以下の4つの領域に区分されます。
☆ハーマンの全脳モデル
☆タイプ判定チェックリスト(簡易版)
仮にプロフィールが上図のようであれば、コミュニケーションはかなり難しいのが現実です。それは、「コミュニケーションのストライク・ゾーン」が違うからです。
☆コミュニケーションの難易度
「ハーマンモデル」では、コミュニケーションを改善するためには、以下のような「自己変革の心理的ステップ」が求められるとされています。
☆自己変革の心理的ステップ
人間のタイプ分けには、「血液型」をはじめとして、「エゴグラム」や「エニアグラム」等、さまざまなモデルがありますが、小生は、「ハーマンモデル」は、「エゴグラム」とともに、脳科学や心理学に基づく理論的根拠があると思っています。
2015/10/15
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