プロダクト・ライフサイクル
プロダクト・ライフサイクルとは、製品が市場に投入されてから姿を消していくまでの流れを、4つに分けたモデルです。
■導入期
製品が市場に投入されて、消費者に認知されていくステージです。製品の認知度を高めるために、流通業者に製品を取り扱ってもらうように働きかけたり、消費者へのプロモーション活動を行なう必要があります。一般的には、初期投資のための資金が必要なため、赤字のスタートとなります。
■成長期
製品が市場で認知され、売上が伸びていくステージです。需要が増えるにつれて売上も伸びていく時期ですが、一方で競合他社の参入も増えてきます。一般的には、生産設備の増強やチャネル拡大のための資金も必要となります。
■成熟期
需要の伸びが頭打ちとなり、売上は伸びず、利益率はピークとなり、市場占有率も固定化してくるステージです。市場参入業者はさらに増加するため競争が激化していきます。価格競争等で製品シェアを奪いあう状況となるため、利益率も低下していきます。
■衰退期
売上は徐々に低下して、需要が少なくなっていくステージです。状況によっては、市場から撤退するのも1つの選択肢となります。
各ステージにおける主な顧客層は、イノベーター理論(G.ムーア)に対応させると、以下の通りです。
■導入期の主な顧客
イノベーター(Innovators:革新者)とアーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)
■成長期の主な顧客
アーリーアダプターとアーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)
■成熟期の主な顧客
レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)とラガード(Laggards:遅滞者)
■衰退期の主な顧客
ラガード
すべての製品がこのような流れになるわけではありませんが、1つの標準的なモデルとして、大変有効な考え方(理論)だと思います。