アイデアのつくり方(ヤングの5段階)
「アイデアのつくり方」という本は、1965年に初版が発行された書籍ですが、現在でも広告業界ではバイブル視されています。
著者のジェームス・ヤングは、広告代理店での豊富な経験をもとに、アイデア生成のプロセスは、以下の5段階で行われると主張しています。
■前提となる2つの原理
「アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
「新しい組み合わせを作り出す才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存する」
■アイデア生成の5段階
1.資料収集
①一般的資料
・今回の企画に直接的には関係のない資料
・幅広くあらゆることに興味をもつ
②特殊資料
・今回の企画に直接関係する資料
※一般的資料と特殊資料で得た知識を「組み合わせ」、新しい切り口(関連性)を見出す
2.心の中で消化(咀嚼と融合)
①異質で無関係なデータを1つずつ取り上げて、自分なりに咀嚼(理解)する
②気づいたことをメモに取る
③このプロセスは明快な答えが出ないまま、限界点に達して終了する
3.孵化(あえて心の外に置く)
①一旦、問題から離れる(音楽を聴く、映画を見るなどして感情を刺激する)
②その間に、意識の外(潜在意識)ではアイデアの生成が営まれる)
4.誕生(常にそれを考える)
①頭の片隅では、生み出すべきアイデアを常に考える
②「ふとした瞬間」に突然アイデアが誕生する(入浴中、朝起きたときなど)
③忘れないようにメモを取る
5.検証と発展(具体化し、現実の有用性に合致させる)
①考え続けることで、頭の中でアイデアの生成が加速される
②実現性を検証する
③具体的に展開する
これらのステップは、いざ実行しようとするとなかなか困難な知的作業となりますが、乗り越えた先には、きっと誰かの役に立つものが生まれると思います。
2015/10/03
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