株式会社あらたな村
宮崎県の宮崎市に、株式会社あらたな村という会社があります。
2013年5月に、当時はまだ現役だった2人の大学生が、スムージー用青果の宅配専門店として、ネットショップ「ベジオ べジコ」を立ち上げました。
「野菜を食べる男の子(ベジオ)と女の子(べジコ)がもっと増えるように」という理念のもと、「流行りのスムージーを宮崎発の文化にしたい」と意気込んでのスタートです。
代表の平林さんがこの事業を立ち上げた背景には、地元宮崎への愛着がありました。特に、過疎化が進む農村の活性化につなげたいとの思いが強かったといいます。
この会社(サイト)のビジネスモデルの特徴は以下の通りです。
■県内の農家からの直接仕入(現在約30軒)
■スムージー用の旬の野菜や果物の定期配送
■マンネリ化を防ぐためのレシピの充実(フードコーディネーターの協力)
■配送ペースは、毎週、隔週、毎月の3種類
■商品の価格帯は2、500~3,000円/週が基本
開始当初は宣伝もほとんどしなかったため、数か月間は鳴かず飛ばずでしたが、あるスタイリストを通じて女優やタレントなどに広まり、全国放送のテレビ番組でも紹介されたことから、人気に火がついたそうです。
その後も順調に推移し、現在、定期購入者、新規購入者を合わせると月に2,000件以上配送しているとのことです。
小生が考えたこの会社(サイト)の成功要因は以下の通りです。
■伸びる事業分野に進出した(スムージーブーム)
■地元の契約農家を確保した(約30軒)
■テレビ番組で紹介された
■マンネリ化を防いでいる(レシピの充実:現在300種類以上)
■おまけがついている(農家さんからいただいた物のおすそわけ)
■大都市の飲食店への卸も開始した(現在、東京、大阪、福岡など)
平林さんは、「スムージー人気の割に、この手のサイトは意外と少なかった」と話しています。そのことが、スムージーに特化したネットショップの開設を決意させています。
小生のブログ、「お役立ち情報」でも取り上げた「ニッチ戦略」のよい見本になると思います。