衛生要因と動機づけ要因 – マネージメントオフィス桜田
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衛生要因と動機づけ要因

いわゆる「やる気」の要因についての研究では、ハーズバーグの衛生要因・動機づけ要因が古くからよく知られていて、今でも陳腐化してはいないと思います。

■衛生要因(不満でない状態になる要素)

「衛生要因」は、これが満たされないと不満を感じるけれども、逆にどんなに満たされても、「やる気」を引き出すことはできないというものです。つまり、できるのは「不満の解消」だけで、マイナス側にしか振れないメーターのようなものです。

★衛生要因・・・会社の方針作業条件人間関係給料雇用の安定など

例えば「給料」についてですが、「不満」があれば「やる気」をなくさせます。しかし、昇給して嬉しさが続くのはせいぜい2~3ヶ月程度と言われています。それが「当たり前」になってしまうからだと思います。

「不満」ではないという状態では十分な「やる気」は出てきません。(ただし、発展途上国では、「給料」は「動機づけ要因」になると言われています。)

 

■動機づけ要因(満足な状態を導く要素)

「動機づけ要因」は、これが満たされると「積極的な動機づけ」が行われ、さらなる満足感を求めて「やる気」が増すというものです。たとえこれが満たされない場合でも、「満足感が減少する」だけで「不満」が増加することはないので、「衛生要因」とは反対にプラス側にしか振れないメーターのようなものです。

☆動機づけ要因・・・仕事の達成感責任の増大やりがいのある仕事成長など

例えば、少しずつ「大きな仕事」を任されたり、仕事の「目標を達成」したり、自身の「成長」を確認できたりといったことが、「やる気」を促進させる要因になります。ただし「動機づけ要因」だけが満たされても、「衛生要因」が満たされなければ、「不満」は残ります。

■衛生要因と☆動機付け要因の関係

「衛生要因」を満たすことは「やる気」を引き出すための土台作りであり、「動機付け要因」で「やる気」を促進するという関係になります。

■衛生要因と動機づけ要因の4類型

この2つの要因を組み合わせると、以下の4つのパターンになります。

衛生要因と動機づけ要因

さて、あなたの職場の環境と上下関係は、どのパターンになるでしょうか。

2015/10/11